Translate

2010年11月11日木曜日

素数、合成数の問題

問題をやっていて、なんとか解けたので紹介します。

ある数学者がこの数列は素数と合成数を交互に
繰り返す、と主張しました。この主張が間違い
であることを証明してください。

1+2+4、1+2+4+8、1+2+4+8+16、・・・

力ずくでも解くことができますが、できるだけスマート
な方法を考えてみてください。

1 件のコメント:

  1. 問題の答えです。

    計算をして、反例を見つけても良いですが、式を変形して必ずしも素数にならないことを示します。

    まず、この問題の数列を考えると、これは初項1、項比2の等比数列の和なので、次のように書き換えることができます。

    2^3 - 1, 2^4 - 1, 2^5 - 1,・・・

    より、第n項(一般項)は2^(n+2) - 1となります。

    nが偶数のとき、つまりn = 2m(mは自然数)のときを考えると、一般項は、2^(2m+2) - 1なので、

    2^(2m+2) - 1 = {2^(m+1)}^2 - 1^2
            = {2^(m+1)+1}{2^(m+1)-1}

    となり、2^(m+1)-1>1より、偶数番目の項は必ず合成数になります。

    nが奇数のとき、つまりn = 2m-1(mは自然数)のときに一般項は、2^(2m+1)-1である。

    さらに2m+1が3の倍数のとき、つまり2m+1 = 3k(kは自然数)のときを考えると、a^3-b^3 = (a-b)(a^2+ab+b^2)より、

    2^(3k)-1 = {2^k}^3-1^3
    = (2^k-1){(2^k)^2+2^k+1}

    となり、k>1のとき、2^k-1>1なので、このとき合成数になってしまうので、奇数番目の項は必ずしも素数になりません。

    返信削除