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2020年10月31日土曜日

ツイッター自作問題 解答13

この問題の答えです。
問題の無限和をSとおきます。つまり、 S := \sum_{k=3}^\infty \frac{1}{k\log(k)\log(\log(k))}。 上の図で、赤い枠内部の面積の総和がSと等しくなっており、 \begin{align} S > \int\limits_{3}^{\infty} \frac{\mathrm{d}x}{x\log(x)\log(\log(x))} \end{align} が成り立ちます(1/(x\log(x)\log(\log(x)))が単調減少であることから分かります。)。 (1)の右辺において、u:=\log(x)とおくと\mathrm{d}u=\mathrm{d}x/xなので、 \begin{align*} \int\limits_{3}^{\infty} \frac{\mathrm{d}x}{x\log(x)\log(\log(x))} &= \int\limits_{\log(3)}^{\infty} \frac{\mathrm{d}u}{u\log(u)} \end{align*} となります。 さらに、v:=\log(u)とおくと、 \begin{align*} \int\limits_{\log(3)}^{\infty} \frac{\mathrm{d}u}{u\log(u)} &= \int\limits_{\log(\log(3))}^{\infty} \frac{\mathrm{d}v}{v} \\ &= \log(\infty) - \log(\log(\log(3))) \\ &= \infty \end{align*} となります。よって、Sの下界が無限大に発散するので、Sも共に発散します。つまり、 \sum_{k=3}^\infty \frac{1}{k\log(k)\log(\log(k))} = S = \infty となります。

2020年9月28日月曜日

ツイッター自作問題 解答12

この問題の答えです。 関数Fに対して、F'(x)F(x)の導関数とします。 次の二つの性質を確認します。 \begin{align} f'(x)=\frac{1}{x+1} \end{align} \begin{align} g'(x)=g(x) \end{align} <(1)の確認> \begin{align*} f'(x) &= \left(x - \frac{x^2}{2} + \frac{x^3}{3} - \cdots \right)' \\ &= 1 - x + x^2 - \cdots \\ &=\frac{1}{1+x}。 \end{align*} <(2)の確認> \begin{align*} g'(x)&= \left(1+ x + \frac{x^2}{2!} + \frac{x^3}{3!} + \cdots \right)'\\ &= 1+ \frac{x}{1!} + \frac{x^2}{2!} \cdots \\ &= g(x)。 \end{align*} 次に、 F(x):=g(f(x)) とおきます。 F'(x)F''(x)を求めると、 \begin{align*} F'(x)&=(g(f(x)))'=f'(x)g'(f(x)) \\ &= \frac{g(f(x))}{x+1}\\ &= \frac{F(x)}{x+1} \end{align*} \begin{align*} F''(x)&= \left(\frac{F(x)}{x+1} \right)' \\ &= \frac{F'(x)(x+1) - F(x)}{(x+1)^2} \\ &= \frac{ \frac{F(x)(x+1)}{x+1} - F(x)}{(x+1)^2} \\ &= \frac{F(x) - F(x)}{(x+1)^2} = 0 \end{align*} となります。 F''(x) = 0の両辺をxで(二回)積分すると、 \begin{align} \frac{g(f(x))}{x+1} = \frac{F(x)}{x+1} = F'(x) = A。 \end{align} \begin{align} g(f(x)) = F(x) = Ax + B。 \end{align} となります(ABは定数)。 f(0)=0g(0)=1と(3)より、 A = \frac{g(f(0))}{0+1} = g(0) = 1。 同様に(4)より、 A \times 0 + B = B = g(f(0)) = g(0) = 1。 ゆえに、 g(f(x)) = x + 1。 となります。

2020年8月31日月曜日

ツイッター自作問題 解答11

この問題の答えです。 P(x)xn次多項式とし、 Q(x) := P(x) + DP(x) + D^2 P(x) + D^3 P(x) + \cdots とします。
(1-D)Q(x)=P(x)を示します。P(x)n次多項式なので、全ての整数m>nに対して、D^m P(x) = 0となります。よって、 Q(x) = P(x) + DP(x) + D^2 P(x) + \cdots + D^n P(x) が成り立ちます。これから(1-D)Q(x)を計算すると、 \begin{align*} (1-D)Q(x) = P(x) &+ DP(x) + \cdots + D^n P(x) \\ &- (DP(x)+ \cdots + D^n P(x) + D^{n+1} P(x)) \\ = P(x) &\;\;\;(D^{n+1} P(x) = 0) \end{align*} となります。
従って、1/(1-D)の定義より、 \begin{align*} \frac{1}{1-D}P(x) &= Q(x) \\ &= P(x) + DP(x) + D^2 P(x) + D^3 P(x) + \cdots \end{align*} が示されました。

2020年7月26日日曜日

ツイッター自作問題 解答10

この問題の答えです。 全てのn(\geqq 2)次正方行列Aに対して、{}^tA = T_1 A T_2となるn次正方行列T_1T_2が存在すると仮定します。 A=E:単位行列とすると、 \begin{align*} {}^tE &= T_1 E T_2 \\ E &= T_1T_2 \\ T_2 &= T_{1}^{-1} \end{align*} であることが分かります。 次に、全てのn次正方行列たちABに対して、{}^t(AB)={}^tB{}^tAが成り立つことから、 \begin{align*} {}^t(AB) &= {}^tB{}^tA \\ T_1 AB T_{1}^{-1} &= T_1 B T_{1}^{-1}T_1 A T_{1}^{-1} \\ T_1 AB T_{1}^{-1} &= T_1 BA T_{1}^{-1} \\ AB &= BA \end{align*} が全てのn次正方行列たちABに対して成り立つことになります。しかし、これは一般的には成り立たないので矛盾です。 よって、全てのn次正方行列Aに対して、{}^tA = T_1 A T_2となるようなn次正方行列T_1T_2は存在しません。

2020年6月28日日曜日

ツイッター自作問題 解答9

この問題の答えです。 A^2を対角化することで、Aを見つけることにします。 そのために、A^2の固有値と固有ベクトルを求めます。 A^2の固有値を\lambda、固有ベクトルをvとすると、 \begin{align*} A^2 v &= \lambda v \\ (A^2 - \lambda E)v &= 0 (E:単位行列、0:零行列)。 \end{align*} vを零ベクトルでないとすれば、A^2 - \lambda Eは逆行列を持たないので、その行列式は0となります。これより、 \begin{align*} |A^2 - \lambda E| &= 0 \\ \begin{vmatrix} 10 - \lambda & 6 \\ 6 & 10 - \lambda \end{vmatrix} &= 0 \\ (10 - \lambda)^2 - 36 &= 0 \\ \lambda^2 - 20\lambda + 64 &= 0 \\ (\lambda - 4)(\lambda - 16) &= 0 \end{align*} より、\lambda = 4, 16となります。\lambda_1 := 4\lambda_2 := 16とし、\lambda_1対する固有ベクトルをv_1={}^t\!\begin{pmatrix}x_1 & y_1\end{pmatrix}\lambda_2対する固有ベクトルをv_2={}^t\!\begin{pmatrix}x_2 & y_2\end{pmatrix}とします。 v_1を求めると、 \begin{align*} (A^2 - \lambda_1 E)v_1 &= 0 \\ \begin{pmatrix} 10 - 4 & 6 \\ 6 & 10 - 4 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_1 \\ y_1 \end{pmatrix} &= 0 \\ \begin{pmatrix} 6 & 6 \\ 6 & 6 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_1 \\ y_1 \end{pmatrix} &= 0 \end{align*} これより、v_1 = {}^t\!\begin{pmatrix}1 & -1\end{pmatrix}が取れます。
v_2を求めると、 \begin{align*} (A^2 - \lambda_2 E)v_2 &= 0 \\ \begin{pmatrix} 10 - 16 & 6 \\ 6 & 10 - 16 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_2 \\ y_2 \end{pmatrix} &= 0 \\ \begin{pmatrix} -6 & 6 \\ 6 & -6 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} x_2 \\ y_2 \end{pmatrix} &= 0 \end{align*} これより、v_1 = {}^t\!\begin{pmatrix}1 & 1\end{pmatrix}が取れます。 これで、A^2の固有値と固有ベクトルが求められました。 次に、P:=\begin{pmatrix}v_1 & v_2\end{pmatrix}とおいて、A^2 Pを計算すると、 \begin{align*} A^2 P &= A^2 \begin{pmatrix}v_1 & v_2 \end{pmatrix} \\ &= \begin{pmatrix}A^2 v_1 & A^2 v_2 \end{pmatrix} \\ &= \begin{pmatrix}4v_1 & 16v_2 \end{pmatrix} \\ &= \begin{pmatrix} v_1 & v_2 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 4 & 0 \\ 0 & 16 \end{pmatrix} \\ &= P \begin{pmatrix} 4 & 0 \\ 0 & 16 \end{pmatrix} \\ A^2 &= P \begin{pmatrix} 4 & 0 \\ 0 & 16 \end{pmatrix} P^{-1} \end{align*} となり、A^2を対角化することができました。 ここで、 B:=P \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix} P^{-1} を取りB^2を計算すると、 \begin{align*} B^2 &=P \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix} P^{-1} P \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix} P^{-1} \\ &= P \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix}^2 P^{-1} \\ &= P \begin{pmatrix} 4 & 0 \\ 0 & 16 \end{pmatrix} P^{-1} \\ &= A^2 \end{align*} よって、 \begin{align*} B &= P \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix} P^{-1} \\ &= \begin{pmatrix} 1 & 1 \\ -1 & 1 \end{pmatrix} \begin{pmatrix} 2 & 0 \\ 0 & 4 \end{pmatrix} \frac{1}{2} \begin{pmatrix} 1 & -1 \\ 1 & 1 \end{pmatrix} \\ &= \begin{pmatrix} 3 & 1 \\ 1 & 3 \end{pmatrix} \end{align*} は与式を満たすAの一つとなります。

2020年5月31日日曜日

ツイッター自作問題 解答8

この問題の答えです。 

L_{1}(xy)=L_1(x)+L_1(y)の証明>
L_1(x) = \int_{1}^{x} \frac{d \alpha}{\alpha}
において、\alpha = \beta / yとおくと、 \begin{align*} L_1(x) &= \int_{y}^{xy} \frac{d(\beta / y)}{\beta / y} \\ &= \int_{y}^{xy} \frac{(1/y)d\beta}{\beta / y} \\ &=\int_{y}^{xy} \frac{d \beta}{\beta} \\ &=\left(\int_{1}^{xy} - \int_{1}^{y} \right) \left(\frac{d \beta}{\beta} \right) \\  &=L_{1}(xy)-L_{1}(y) \\L_1(x) + L_1(y)&=L_1(xy)\end{align*}
となります。
L_{2}(xy)=L_2(x)+L_2(y)の証明>
\begin{align*} n((xy)^{1/n} - 1) &= n((x^{1/n}-1)(y^{1/n}-1) \\ &+ (x^{1/n}-1)+(y^{1/n}-1)) \\ &= n(x^{1/n}-1)(y^{1/n}-1) \\ &+ n(x^{1/n}-1)+ n(y^{1/n}-1) \\ \end{align*}
\displaystyle \lim_{n \to \infty}n(x^{1/n}-1)が収束するとすれば、
\begin{align*} \displaystyle \lim_{n \to \infty}n((xy)^{1/n} - 1) &= \displaystyle \lim_{n \to \infty}(n(x^{1/n}-1)(y^{1/n}-1) \\ &+ n(x^{1/n}-1)+ n(y^{1/n}-1)) \\ L_{2}(xy)&= L_{2}(x) \displaystyle \lim_{n \to \infty}(y^{1/n}-1) + L_2(x) + L_2(y) \\ &= L_2(x) + L_2(y) \end{align*} となります。
\displaystyle \lim_{n \to \infty}n(x^{1/n}-1)が収束することを確認します。u:=x^{1/n}-1とおくと、 \begin{align*} n(x^{1/n}-1) &= \frac{u}{\log_{x}(1+u)} \\ &= \frac{1}{\log_{x}((1+u)^{1/u})} \end{align*} そして、 (1+u)^{1/n} \to e\;\;\;(u \to 0) なので、\displaystyle \lim_{n \to \infty}n(x^{1/n}-1)は収束します。

2020年4月26日日曜日

ツイッター自作問題 解答7

この問題の答えです。

5以上の素数pを取り、そして、pを6で割った余りrを考えます。
5以上の素数pなので(p \neq 2, 3)、{\rm gcd}(r, 6)=1となります。
これより、r=1または5となり、
p=6n-1\;\;\;または\;\;\;p=6n+1\;\;\;(n \geqq 1)
と表せます。
p=6n-1の場合、
p(p+2)+1 = (6n-1)(6n+1)+1 = 36n^2
より、36 \; | \; p(p+2)+1となります。
p=6n+1の場合、
p(p-2)+1 = (6n+1)(6n-1)+1 = 36n^2
より、36 \; | \; p(p-2)+1となります。
従って、
36 \; | \; p(p+2)+1\;\;\;または\;\;\;36 \; | \; p(p-2)+1
が成り立ちます。