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2011年6月30日木曜日

数列の問題(2)

簡単そうな問題を紹介します。

この数列の一般項を求めよ。

1、0、1、0、1、0、・・・、An

分かる人は、このまま狙いをつけて一般項を求められるかもしれませんが、
一般的には階差を求めてから一般項を導きます。

1 件のコメント:

  1. 問題の答えです。

    この数列の階差数列を書いてみると、

    -1、1、-1、1、-1、・・・、(-1)^n

    となります。階差数列をBn=(-1)^nとおくと、

    A1=1、A2=1+B1、A3=1+B1+B2

    A4=1+B1+B2+B3、・・・

    An=1+Σ[k=1~n-1](Bk)

      =1+Σ[k=1~n-1]{(-1)^k}であるので、

    Σ[k=1~n-1]{(-1)^k}を求められれば、An

    が求まります。Σ[k=1~n-1]{(-1)^k}=Cn

    とおいておくと、

    Cnを求める、ために

    Σ[k=1~n]{(-1)^k}を求めてみると、

    これは、初項-1、公比-1の等比数列の和なので、

    等比数列の和の公式より、

    Σ[k=1~n]{(-1)^k}=

     {(-1)^(n+1)-1}/2

    となります。

    この求めた式のnにn-1を代入したものがCnなので、

    Cn={(-1)^n-1}/2 である。よってAnは

    An=1+Cn={(-1)^n+1}/2 である。

    (別解)

    ガウス記号[x](xを超えない最大の整数)を使うと、

    An=[(n+1)/2]-[n/2]

    と表示することもできます。

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